お風呂を利用する際、「自動保温」と「追い焚き」をどう使い分けるべきか悩む方も多くいます。
光熱費を節約するという観点から見た場合、どちらを使うことがメリットがあるのでしょうか。
この記事では、自動保温と追い炊きのメリットとデメリット、おすすめの使い分け方、保温をするコツについて記載していきます。
自動保温の特徴とメリット・デメリット
自動保温の特徴とメリット・デメリットについて記載します。
自動保温とは?
自動保温は、浴槽のお湯の温度を一定に保つ機能です。
特に短時間で再利用する場合に適しており、熱エネルギーの損失を最小限に抑えることができます。
自動保温のメリット
・短時間の間隔で次の人が使う場合、コストが低い。
・いつでも適温で入浴できる。
自動保温のデメリット
・長時間保温し続けているとエネルギー消費が増えるため割高になる。
追い焚きの特徴とメリット・デメリット
追い炊きの特徴とメリット・デメリットについて記載します。
追い焚きとは?
追い焚きは、一度冷めたお湯を再加熱する機能です。
温めたいなと思った時に温められるので、必要になった時だけに電力を使うことが可能です。
追い炊きのメリット
・特にお風呂の利用間隔が長くあく場合にコスト面で有利になる。
・必要な分だけ加熱するため、長時間保温するより効率的になる。
追い炊きのデメリット
・水温が極端に下がってしまった場合、再加熱に多くのエネルギーが必要となる。
・時間がかかるため、すぐに入りたい場合には不便。
自動保温と追い焚きの使い分け
自動保温と追い炊きの使い分けは、「短時間なら自動保温」「長時間なら追い炊き」と言うことができます。
具体的には、1時間を目安にするといいと言われています。
家族が次から次へと入浴できる場合は自動保温、入浴後次の人が入るまでに1時間以上かかるときには自動保温を切って追い炊きにすることをおすすめします。
【併用してみよう】保温コストを抑えるお風呂の工夫
お風呂の保温コストを抑えるために工夫できることを紹介します。
浴槽のフタを活用する
浴槽にフタをすることで、お湯の熱を逃がしにくくすることができます。
フタの有無で熱損失が大きく異なるため、余計なエネルギーを消費しないようにするためにもフタの活用をおすすめします。
●ポイント
・使用後はすぐにフタを閉める。
・保温効果が高い断熱タイプのフタを使用するとさらに効果的。
浴槽用の保温シートを使う
浴槽のお湯に浮かべる保温シートというものが市販されています。
保温シートを浮かべるとさらに熱が逃げにくくなります。
●ポイント
・断熱性の高い素材を選ぶ。
・浴槽のサイズに合わせてシートをカットするとより効果的。
お湯を適切な温度に設定する
お湯の温度を高く設定すると、冷めるまでの温度差が大きくなるため、保温により多くのエネルギーを要します。
必要以上に高温にせず、適温にすることも光熱費を抑えるポイントです。
●ポイント
・入浴時の目安は約40度。
・保温や追い焚きの設定は38度程度が効率的。
浴槽にはるお湯の量を見直す
沸かすお湯の量が多いほど光熱費がかかるので、現在設定しているお湯の量を見直すこともおすすめです。
水道代も減らすことになるので、2つの観点から節約になります。
●ポイント
・20L程度減らして問題がないか試してみる(例えば200L設定なら180Lにしてみる)
・20L減らすだけで年間3600円程度の節約に。
まとめ
「自動保温」と「追い焚き」のどちらにメリットがあるかについては、使用間隔や家庭の利用状況によって異なります。
短時間の保温には自動保温、長時間の間隔が空く場合には追い焚きが経済的です。
また、フタを積極的に活用するなどの工夫を加えることで、さらに光熱費を節約できます。