航空券は購入する条件やタイミングにより大きく価格が変動します。
この記事では、どのような点に気をつければ安く利用ができるかを、普段飛行機に乗らない方にも分かりやすく解説します。
航空券を安く購入するために押さえるべき3つのポイント、安く購入できる場所、注意点について記載していきます。
航空券を安く購入するために押さえるべきポイント
航空券を安く購入するためには、以下の3点に着目することをおすすめします。
【航空会社】大手より安くなる格安航空LCCを選択する
航空券は、航空会社により様々な価格設定が行われており、基本的には、サービスの質が高いところほど価格が高くなります。
国内発着可能な主な航空会社は以下のように分類されます。
●大手航空会社(サービスの質はとても高いが、価格も高い)
JAL
ANA
●中堅航空会社(サービスは大手並みのフルサービスだが大手よりは低価格、LCCよりは高め)
スカイマーク(羽田拠点)
エアドゥ(北海道拠点)
ソラシドエア(宮崎拠点)
スターフライヤー(山口、福岡拠点) 等
●LCC(最低限のサービスに絞って、より低価格を実現)
ピーチ航空(日本最大手、羽田も充実/ANA子会社)
ジェットスター(成田拠点/JAL系列)
スプリング・ジャパン(札幌・広島・佐賀路線/JAL連結子会社)
LCCでは、大手または中堅航空会社と比べて以下のような制限があります。
・座席間隔がやや狭い
・「食事・飲み物」「アメニティ」「映画・音楽などの機内エンターテインメント」などのサービスが提供されていないか、あっても有料
・機内に持ち込める荷物の重量やサイズが小さめで、荷物の預け入れが有料
その分低価格を実現しているということです。
移動時間や距離が長くない場合など、サービスが限られても困らない場合は積極的にLCCを利用することをおすすめします。
小さなお子様連れの場合などは、中堅以上のサービスの充実を選ぶ方が快適なフライトにるのでおすすめです。
また、海外航空券では大手とLCCには価格面でより大きな差が出てきます。 エリア別のおすすめLCCを記載します。
●アメリカ方面・・・アシアナ航空
JALとの価格の差は、40万円以上になることもあります。
●ヨーロッパ方面・・・ベトナム航空、ポーランド航空
JALとの価格の差は、35~40万円程度になることもあります。
●韓国方面・・・チェジュ航空
ピーチ航空と比較しても、こちらの方が安めになることが多いです。
【購入のタイミング】航空券が安くなる1〜3ヶ月前かセール時を狙う
航空券の購入に関しては、残念ながら「絶対に安くなる」というタイミングは基本的にはありません。
LCCでは「空席連動型運賃」を採用しており、搭乗する人の数で運賃が変動するようになっています。
最初は少し高めの価格からスタートし、購入数が少なければ価格を下げ、購入数が増えれば価格が上がる、という流れになります。
どこが最安になるかは予測が難しいですし、売り切れてしまっては元も子もないので、利用日の1〜3ヶ月前を狙って購入しましょう。
また、LCCはセールもよく実施されるので、定期的にチェックすることをおすすめします。
例えば、LCCのセール情報を配信しているX(Twitter)のアカウントをフォローしておくと自動で情報が入ってくるようになります。
大手航空会社では早割が実施されるので、基本的には早めの購入が安くなる傾向にあります。
【時期】航空券が安くなる閑散期を選択する、狙い目は「冬」
航空券は、ハイシーズンの夏休みに向かって高くなり、ピークが過ぎると徐々に価格が下がるので、日本の冬の時期に安くなる傾向があります。
ゴールデンウイーク、年末年始などの休みが続く期間は突発的に高くなるので注意が必要です。
安くなる傾向にある時期は以下のとおりです。
●航空券が安くなる狙い目の時期
・正月終了〜2月中旬
・4月中旬〜ゴールデンウィーク前
・ゴールデンウィーク終了〜6月
・9~10月
航空券を安く購入する方法
航空券を安く購入する方法について解説します。
【おすすめ!】航空券比較予約サイトを利用する
航空券は購入できる場所も様々で価格もバラバラに設定されているため、安く購入するには「航空券比較予約サイトを利用する」という方法がおすすめです。
搭乗日・区間を入力するだけで該当する航空券を一括で検索でき、どこが安く販売しているのかがすぐに分かります。
そのまま予約も行うことができるので、時間をかけずに安く購入することが可能です。
主な航空券比較予約サイトは以下のとおりです。
・Trip.com(検索や予約がしやすい、LCC国内に強い)
・スカイスキャナー(格安航空券を探す便利機能付き)
・エクスペディア(1か月前予約に強い)
・トラベルコ(直前予約に強い)
・エアトリ(アプリ経由だと最大20%ポイントが還元される)
株主優待を利用する(JAL・ANA・スターフライヤー)
株主優待を利用することで航空券を安く購入することができます。当日など、急な利用でも使えるのがメリットです。
ANA、JALは普通運賃の半額、スターフライヤーもほぼ半額になります。
株主になって利用するか、金券ショップなどで購入(3,000~5,000円が相場)して利用することになります。
メルカリでは株主優待航空券は「電子コードで利用可能な株主優待券」に該当するため、出品禁止商品になっており購入できません。 ヤフオクでは購入可能です。
航空券を安く購入する際の注意点
航空券を安く購入する際のよくある注意点について説明します。
●LCCはキャンセル料が高い(払い戻し不可の場合もある)
大手航空会社よりキャンセル料が高い傾向にあり、物によっては払い戻し不可の場合もあります。 予定が確定となってから予約する必要があります。
●比較予約サイトからの購入はキャンセル料が高くなる可能性がある
航空会社のキャンセル料に加えて、比較予約サイトの手数料もかかるため、キャンセル料が高くなる傾向があります。予定が確定となってから予約する必要があります。
●早過ぎる購入は損をしてしまう可能性がある
【購入のタイミング】の項目で記載したとおり、発売直後の早過ぎる購入は価格が高く設定されていることが多いので注意が必要です。
まとめ
航空券を安く購入するには「LCCを利用する」「利用の1~3か月前かセール時に購入する」「シーズンは避ける」この3点を留意した上で、比較予約サイトから購入することをおすすめします。
その際には、キャンセルが発生しないように予定が確定となってから予約をするようにしましょう。