先月まで実施されていた電気料金とガス料金に対する補助政策が、8月から3ヶ月間限定で復活することになりました。
この記事では、補助政策が行われ、終了に至った背景と、期間限定で復活する緊急支援策の内容について現段階で発表されていることを解説していきます。
2024年6月で終了した「電気代・ガス代補助」
日本政府は、ロシアのウクライナ侵攻に伴う燃料価格の高騰を踏まえて、2023年2月~2024年6月までの期間に電気・ガス料金の負担を抑える補助制度を行っていました。
補助制度の打ち切りは、政府予算の圧迫が原因と言われています。
7月からは、この補助制度終了に加えて、再生可能エネルギーで作った電気の買い取り費用に充てる「賦課金」の増額も決まっており、合わせて電気料金が大幅に上昇すると懸念されていました。
2024年8月~10月の3カ月間「電気代・ガス代補助」が復活
ところが、先日6月25日に、政府は電気・ガス料金の負担軽減の補助金支給を8~10月に再実施すると発表しました。
夏の電気使用量の増加を見越しての「酷暑乗り切り緊急支援」という打ち出し方となっています。
酷暑に対する支援にもかかわらず7月が対象外となるのは残念ですが、3ヶ月間でも補助が行われるのは助かります。
政府関係者によると、8月に始めるためには6月中に電気・ガス事業者との手続きを終える必要があり、現在「緊急を要する施策」として準備が進められているとのことです。
「電気代・ガス代補助」補助の内容
電気料金については、家庭向けは1kWh当たり3.5円程度の補助を予定しています。
4月使用分まで実施した補助額と同水準で、標準世帯では月あたり約1,400円の減額になる見通しです。
ガス料金については、都市ガスは1立方メートル当たり15円なので、月450円の負担減になると考えられます。
財源は物価高対策の予備費が活用されます。
まとめ
夏の電気代高騰に備える目的にも関わらず、補助金の適用が8月からなのは「手続きの準備が間に合わないため」だと公表されています。
少しお粗末な対応にも思えますが、一度終わった補助制度が、期間限定でも復活するのは、家計の負担軽減になるため助かることです。
この補助政策と合わせて、無理のない節電を心掛けつつこの夏を乗り切っていきましょう。