【2023年10月スタート】楽天証券ゼロコースは国内株取引手数料が無料!利用する条件やコースの変更方法について解説

証券会社イメージ

楽天証券は、2023年10月1日(10月2日約定分)から、国内株式(現物/信用)取引手数料が0円になる「ゼロコース」をスタートしました。

この記事では、楽天証券ゼロコースを利用する条件、メリット・デメリットや、コースの変更方法について解説していきます。

楽天証券ゼロコースの基礎知識

楽天証券ゼロコースについて解説していきます。

楽天証券ゼロコースとは「国内株取引(現物・信用)手数料が完全無料のコース」

楽天証券ゼロコースでは、国内株取引(現物・信用)取引を、誰でも無料で利用することが可能です。

このような思い切ったコースの提供の背景には、ライバルである大手ネット証券「SBI証券」が手数料無料化を開始したことが挙げられます。

ゼロコースは楽天証券の利用者であれば誰でも利用ができますが、「楽天証券のSOR/Rクロスを利用すること」が前提となっています。

●SORとは
スマート・オーダー・ルーティング(Smart-Order Routing)注文の略で、東京証券取引所(東証)やPTS(私設取引システム)など複数の市場から、最良価格がある市場を自動的に選び、注文を執行する仕組み。

●Rクロスとは
利用者同士の売り注文と買い注文がマッチした場合に、証券取引所の立会外(ToSTNeT市場)で売買を成立させる、楽天証券が運営している注文のマッチングシステム。
東証の最良気配価格と同値または有利な価格で約定し、マッチングしない場合は東証へ注文執行される。

楽天証券は、Rクロスを通すことで取引執行にかかるコストを削減することができ、手数料無料が実現できる、と説明しています。(参照:楽天証券HP

楽天証券ゼロコースのメリット

先述のとおり、楽天証券の日本株の取引手数料が無料になります。

これまで利用されていた既存の「超割コース」では最低でも55円、「いちにち定額コース」では100万円超の取引で最低2200円の手数料を負担しなければなりませんでした。

このようなコストが0円になることは、売買を行っていく上で大きなメリットになります。

楽天証券ゼロコースのデメリット

楽天証券ゼロコースの利用には「楽天証券のSOR/Rクロスを利用すること」が条件となりますので、SOR注文の対象外銘柄は取引できません。対象外銘柄を扱いたいという方は注意が必要です。

ですが、楽天証券では基本的にどのコースを選んでいても、デフォルトでSOR注文にチェックが入っている状態になっています。これまでも気にせず利用していた人も多いと考えられます。

このことを鑑みても、手数料が無料になるというメリットは大きいのでゼロコースに変更することをおすすめします。

楽天証券ゼロコースへの変更の手順

既存の楽天証券のコースからゼロコースへの変更は簡単に行うことができます。

①楽天証券にログインし、マイメニューを開く

②マイメニューの中の「国内株式」の下にあるオレンジ色の「手数料コース確認・変更」をクリック

楽天証券マイメニュー

③「手数料コースの選択」で「ゼロコース」にチェックを入れて「条件に同意し内容を確認」をクリック

楽天証券コース変更画面

④表示された確認画面の「変更する」ボタンをクリックして完了

楽天証券のその他のコースでも手数料がお得に

楽天証券ゼロコースの新設と同時に、既存のコースも内容がお得に改良されました。

●かぶミニの売買手数料も0円に

株の取引は通常1単元(100株)での売買単位になりますが、かぶミニでは1株から売買することが可能です。

このかぶミニの売買にかかる手数料も0円に変更されました。※手数料とは別にスプレッドがあります。

●超割コース(大口優遇)の現物取引手数料も0円に

大口優遇の対象となるには残高が3,000万円以上などの条件が必要ですが、優遇サービスを受けながら国内株式(現物・信用)の取引手数料を0円で利用できるようになりました。

●取引でポイントがもらえるコースが追加

外国株(米国、中国、アセアン株)、先物・オプション、金・プラチナ取引にかかる取引手数料の1%をポイントバックするプログラムが改良されました。

新たにゼロコース、いちにち定額コースが追加され、以下のようにポイントバックを受けることができるようになりました。

・ゼロコース、いちにち定額コース、超割コース・・・1%ポイントバック ・超割コース(大口優遇)・・・2%ポイントバック

まとめ

楽天証券ゼロコースでは国内株の取引手数料が0円になるので、今までよりお得に株の売買を行うことができるようになります。

ゼロコースを利用するには、自分でマイメニューからコースの変更を行う必要があります。

メリットが大きいコースなので、ぜひ変更を検討することをおすすめします。