【2024年版】今さら聞けない医療保険の基礎知識|保険の選び方や年代別の注意点を解説

医療保険イメージ

医療保険の加入は任意ですが、万が一の事態に備えるには、何らかの保険に加入することをおすすめします。

商品がたくさんあってどう選ぶのか悩んでしまいがちですが、医療保険を選ぶ際には押さえるべきポイントがあります。

この記事では、医療保険の基礎知識、商品を選ぶ際のポイント、年代別の注意点について解説していきます。

医療保険とは

医療保険とは、病気やケガで通院したり入院したりするときに、医療費負担を軽減してくれる制度のことです。

医療保険は国の制度である「公的医療保険」と「民間の医療保険」の2つに分類されます。

公的な医療保険

公的な医療保険とは、いわゆる健康保険のことを指します。

基本的には全ての国民が加入するもので、働き方や年齢により加入する保険が異なり、以下の3つに分類されます。

●国民健康保険・・・自営業や退職者、無職の人が加入する地域保険

●健康保険・・・会社員が加入する健康保険組合や協会けんぽ、共済組合などの職域保険

●後期高齢者医療制度・・・職業にかかわらず75歳以上の方が加入する

民間の医療保険

民間の医療保険とは、民間の保険会社が販売している保険商品のことです。

健康保険では十分にカバーしきれない、思いがけない入院や手術などの高額な出費の備えとして準備されています。

民間の医療保険は、任意に加入するもので、強制ではありません。

加入に当たっては健康状態を告知する必要があり、既に健康状態に問題がある場合等、状況によっては加入を希望しても加入できないこともあります。

この記事では、この民間の医療保険について詳しく見ていきます。

医療保険の選び方

万が一の保障である以上、有事の際に困らないくらいの保障内容であってほしいと思うものですが、内容が手厚くなればなるほど、月々に負担する保険料の額は大きくなります。

備えに回し過ぎて普段の生活を圧迫してしまうのでは意味がありません。

ですが、一方で保険料の負担を抑えることばかりに注力すると、保障内容が不十分となり、万が一の場合に備えとして意味をなさないということも考えられます。

自身の中で保障内容の順位付けを行い、支払える保険料と合わせて検討することがおすすめです。

医療保険を選ぶ際に見るべきポイント

医療保険を選ぶ際には、以下のポイントを確認しながら、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。

保障金は「どのような時」に「いくら受け取る」ことができるのか

医療保険を受け取ることができるのは、主に以下の3パターンです。

●入院時
●手術時
●通院時

全て保障されているものもあれば、いずれか1つ、2つというものもあります。

対象となる入院日数、対象となる手術の種類など細かく定められています。

また、「特約」という細かな条件をオプションで付けていくことも可能です。例えば、「女性疾病特約」では、女性がかかりやすい病気に対して備える保障内容を追加できます。

保険料の支払いは「いくら」で「いつまでの分を支払う」のか

保険料は主に契約内容(保障内容・給付金額)と加入する時の年齢で決定されます。

年齢が高くなればなるほど、病気にかかる可能性が高くなるので、金額が上がる傾向にあります。

また、保険料の払い方は「月払い」「半年払い」「年払い」等で選ぶことができる場合も多く、対象期間を長くするほど割り引かれてお得になることが多いです。

保険料は「掛け捨て」なのか「積み立て」なのか

支払う保険料が「掛け捨て(解約時に返金がない)」なのか「積み立て(解約時に返金がある)」なのかも確認が必要です。

解約した場合に返金がない掛け捨て型は、その分保険料が割安に設定されており、商品も多く設定されているので自分に合ったものを探しやすくなっています。

一方で、積み立て型は、解約時に返金があるのでいわゆる「貯蓄」としても考えられますが、保険料は高めであることが多くなっています。

保障期間は「終身」なのか「定期」なのか

保障期間とは、保障が得られる期間のことで、その期間中のみが対象となります。

「終身」は対象が一生涯であること、「定期」は〇〇歳までというように一定の期間で保障が終了することを指します。

終身保障は定期保障に比べて、保険料が高く設定されています。

【年代別】医療保険を選ぶ際の注意点

医療保険を選ぶ際の注意点を年代別に見ていきましょう。

20代

20代は、若く他の年代と比べて病気リスクが少ないので、必要最低限の保障で、月々の保険料を抑えるのがおすすめです。

医療保険に入っていない人も多い年代です。

30代

30代は、結婚や出産によるライフスタイルの変化が起こりやすい年代です。

まだ大病や長期入院のリスクは低いものの、万が一の仕事ができない期間に備えて準備したいところです。終身タイプの保険で将来に備えることもおすすめです。

40~50代

40代に入ると、病気やケガのリスクが高くなってきます。

既に医療保険に入っている場合は、内容の見直しをすることをおすすめします。

詳細な保障内容は失念してしまっていることも多いので、どのような時に申請を行えるのか再度確認することから始めましょう。

医療保険の商品は年々新しいものが出てきますので、今の自分に何が合っているのかを見直し、乗り換えや入り直しの検討をすることをおすすめします。

60~70代

60代は、退職する人も多くなる年代なので、入院によって働けなくなることによる収入の減少に備える必要性は低くなります。

ですが、その一方で、病気にかかる可能性はより大きくなっていきます。

70代以降においては、後期高齢者医療制度により医療費の自己負担が下がるため、医療保険の保障を今までのように手厚くしなくてもよい場合もあります。

働いていた時よりも収入は低下していることが多いため、過剰な保障で保険料が高くならないよう注意する必要があります。

まとめ

民間の医療保険は、健康保険だけではまかなえないような、大きな医療費の支出に対しての備えとして任意で加入するものです。

保険料を支払って、万が一、入院や手術が必要となった時に保障金を受けとることができます。

保障内容の充実に応じて保険料が高くなるので、自身の収入と保障内容を検討し、バランスのいい商品を選びましょう。

ライフスタイルの変化により内容を見直した方がいいので、長く保障内容を見直していない人は、一度確認してみることをおすすめします。

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