【2024年版】生前整理を行うメリット・デメリット|年代別のやることリストも紹介!

生前整理

生前整理を早いうちから時間をかけて行うことで、自分の人生を見つめなおすことにもつながります。

この記事では、生前整理を行うメリットとデメリット、早めに行っておくべきことを年代別に紹介します。

生前整理とは

生前整理とは、生きている間に自分の身の回りのものや財産を整理することです。

遺品整理は本人が亡くなった後に行いますが、対して生前整理は元気なうちに身辺をある程度片付けておくことになるので、遺族の負担を減らすことが可能です。

時間的にも体力的にも余裕があるうちに亡くなった後のことを考えて行動することは、今後の生き方を見つめ直すきっかけにもなります。

生前整理を行うメリット

生前整理を行うメリットについて解説します。

遺族の負担を減らすことができる

自身が亡くなった後、遺族は悲しみの中葬儀やその後の法事の手続きなどを行う必要があり、休む間もなく遺品整理をしなければなりません。

遺品の数や量が多いほど、遺品整理は大変な作業となり、遺族の負担は増えることになります。

不要なものを分類するのには時間がかかり、回収業者に依頼する場合はお金も必要になります。

家族と別居で家が賃貸だった場合は速やかに退去する必要があり、片づけが終わらなければ、その期間の家賃という本来ならば不要なお金がかかってしまいます。

物理的な「物の整理」は遺族の身体的負担を軽減することができます

遺族の相続トラブルを避けることができる

財産や借金の有無、その金額については、配偶者や子どもなどの相続人に伝えておくことをおすすめします。

誰が何をどれほど受け継ぐのかが亡くなった本人しか分かっていない状態だと、相続人同士でトラブルが起こりかねません。

「財産目録」という、自分が所有している金融資産や不動産、預貯金などの資産をまとめてリスト化したものを準備し、遺言書と合わせて保管しておきます。

そうすることで自身の意向を反映した財産分与を遺族に負担をかけずに行うことができます。

自分の今後の人生を考える良い機会になる

生前整理は家族のためだけではなく、自分のためにもなります。

身の回りの整理をすることは、物理的・精神的な快適さにつながります。

「既に準備ができている」という安心感を得ることもできますし、先の見通しが良くなる分、自分の人生について見なおしたり、今後の生き方について考える良い機会にもなります。

また、不動産や車などで処分できるものがあれば、老後の資金を増やすことも可能です。

生前整理を行うデメリット

生前整理にはそれなりの時間や労力がかかるので、そこはデメリットと言えます。

先を見据えた片付けや整理は、本当に不要なものかを精査しなければならないので手早くパパッと済ませる、というわけにはいきません。

精神的にも体力的にもとても疲れる作業になることが予測されます。

とはいえ、いつかはやるべきことになるので、少しずつ計画的に進めることが大切です。

【年代別】生前整理のやることリスト

生前整理には様々な作業がありますので、できることから早めに取り掛かることをおすすめします。

年代別にやっておくべきことを紹介します。

【30代】ID・パスワードの整理

家庭を築き上げていく際に、現代では生活の中で様々なIDやパスワードを設定していきます。

亡くなった後、それらが分からなくなることで遺族が困ることが考えられます。

設定する際に整理しつつまとめていくことで、後々の負担を減らすことができます。

・ネットバンキング、ネット証券口座の情報整理
・PC、SNSアカウント、ネットショッピングの情報整理
・デジタルサービスやサブスクリプション契約内容の共有

【40代】保険、資産運用の見直し

子どもの進学や親の介護に直面する可能性のある時期です。

また、自身の健康面を見直すことの多くなる時期でもあります。

各種保険の見直しの際に、金銭面の整理を始めることをおすすめします。

・加入している保険の見直し
・資産運用している株式や投資信託の見直し
・口座の見直し、リスト作成、通帳や印鑑の保管場所の整理

【50代】物の整理、不用品の処分

子どもが独立して家を出る時期に、家の中の「物」を見直すことを始めます。

基本的には、夫婦2人だけの生活で必要な物があれば生活ができます。

不用品の精査と処分を行っていきます。

・子ども用品の整理、処分
・生活用品の整理、処分

【60代以上】まとめた情報の確認整理、エンディングノートの作成

定年退職によって時間に余裕ができ、老後の自分の人生を考える時期でもあります。

今までまとめてきた情報の確認に加え、遺産相続や葬儀について自分の意思が分かるように残します。

また、家族のことだけではなく、自分が悔いのない人生を送る方法についても考えます。

・口座一覧の見直し、通帳や印鑑の保管場所の確認整理
・不動産関連書類の整理
・エンディングノートの作成
・遺言書、財産目録の作成
・老後のやりたいことリスト作成

まとめ

生前整理は老後になってからだけではなく、若いうちからでもできることがあります。

各世代のライフイベントに合わせて、できることを行っていくことをおすすめします。

定期的な生前整理は、自身の生き方を見直す機会にもなります。

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