会社を経営していくリーダーである経営者には必ず備えるべきものがあります。
この記事では、経営者に必要とされる基礎的な知識と資質について、また経営者が行っていくべきことについて優先順位をつけて紹介します。
経営者に必要な基礎知識
経営者に必要とされる基礎知識は、一般的に以下の4大経営資源についての理解とされています。
ヒト(組織、人材マネジメント)
「ヒト」に関する知識は、人的資源に関する知識(人事、組織、リーダーシップなど)のことを指します。
経営者は人材マネジメントや育成についての知識を持つとともに、従業員に敬意を払いながら育て導くためのリーダーシップを持つ必要があります。
モノ(自社の強み)
「モノ」に関する知識は、企業が所持する物的資源に関する知識のことです。
例えば製造業であれば製品や製品を作るための設備、オペレーションの知識などが該当します。
サービス業であれば提供しているサービスを指し、それらは自社の強みとも言い換えることができるものです。
カネ(会計、投資)
「カネ」に関する知識は、資金や収益、投資などの財務に関する知識のことです。
企業の経営状態や財政状態の把握から資金の運用、投資判断などを、限りがある中で効果的に活用することが求められます。
情報(マーケティング、経営戦略、法律)
「情報」に関する知識は、企業が保有する無形財産全般に関する知識のことです。
業務に関するノウハウや市場の動向などのデータを指しますが、それらの情報をもとに、どのように経営戦略を練るのかというところが求められていきます。
情報を扱う際には著作権や特許権、セキュリティなどに関する知識も必要となります。
経営者に求められる資質
経営者に求められる資質とは、主に以下の3つにまとめられます。
本質を見抜く力
経営者には、物事を表面だけを見ることなく本質を見抜く力が必要となります。
経営者は会社のトップであるため、本質を見抜けずにが判断を誤ると大きな損失を招くことにつながります。
物事の本質を見抜くためには、物事を多面的、客観的に捉えることのできる洞察力や論理的思考が求められ、加えて解決策を導き出す能力も必要とされます。
変化に対する柔軟性
経営者には、時代の流れに沿って考え方ややり方を変えるという柔軟性も必要です。
今現在、安定的な基盤を築いていたとしても、時代の変化に伴いこれまでの常識が通用しなくなってしまうこともあります。
そうした場面に直面した時、それまで当たり前だったやり方を変化させられるような柔軟性が求められるようになります。
イノベーションを起こす取り組みや思考
会社に大きな成長を促すイノベーションへの取り組みは経営者に求められる資質のひとつです。
イノベーションとはいわゆる「技術革新」のことで、例えば自動車業界における電気自動車、教育業界におけるオンラインスクール、洗濯洗剤ではジェルボール型洗剤など、それまでの常識の一歩先をいく革新です。
企業がイノベーションを起こすには、イノベーションを起こすための思考と取り組みを継続できるトップの存在が不可欠となります。
経営者が行うべきこと9選
経営者が会社を経営していく上で行うべきことを優先順位をつけて紹介します。
基礎的なことを固めてから発展的なことに取り掛かるようになっています。
●経営者が行うべきこと
1.社員の信頼を得て戦略を決定する
2.会社の会計、財務について把握し資金計画を立てる
3.会社のミッションを示し、中期5か年計画・短期利益計画を作成する
4.マーケティング戦略を策定し新商品・新サービスに取り組む
5.財務状況とシステムを見直す
6.事業を分解してパッケージ化する
7.「技術教育」と「人間性教育」をベースに社員教育を徹底する
8.評価・賃金制度を再検討する
9.後継者候補を育てる
事業が軌道に乗っても事業更新を続け、変化に伴い社内規定も見直していく姿勢が重要です。
まとめ
経営者は「ヒト・モノ・カネ・情報」の知識を正しく持ち、まずは人材と信頼関係を築き同じ方向を向いて事業展開に取り組んでいくことが求められます。
事業は短期的中期的な運用計画を立てそれに沿った運営をするとともに、新商品や新サービスを展開する姿勢も忘れてはいけません。
運営の姿勢が変わる際には社内の規定を見直していくことも重要です。