<2月の訪日外国人数>驚きの動向分析

おはようございます、夏井です。

2月の訪日外国人の数が発表されました。コロナ前2019年のものと比較して、約7%ほど増えて約279万人が訪れたようです。そりゃ外国人をたくさん街中で見るわけです。その中でも驚いたのが2点ありました。

1つは、中国人が思ったほど来ていないことです。

もともと2019年、つまり東京オリンピックを前にして4,000万人日本に呼ぼうという計画の元、中国人が爆買いをしていた頃は、訪日外国人の上位は中国と韓国でした。この2カ国で3分の2ありました。

ついでに言うと、3位と4位の台湾香港を足すと85%くらいになってしまうので、実際にはこの4カ国、しかもほとんど中国語のお客さまだったことが分かりますが・・・ その中国本土から来た中国人の数がビックリするほど減っているのです。なんと4割減! それを他の地域が補ってさらに増えているのですから、そりゃあ驚きです。

もう1つは、改めて韓国人の多さに気づくことです。

韓国の人口は約5,000万人、日本の4割ほどです。しかし、その5,000万人の80万人(延べ数ではありますが)が1ヶ月の間に日本にやってきているわけです。日本人の人口で言えば、200万人が韓国に行くようなものです。これってかなりすごいブームを越えた何かですよね。

2月はこの上位国はすべて正月なので、ちょっとデータがおかしいことになってますが、それでも1年を通して600~800万人以上が日本へ来ることになります。5人に1人は、1年に1度日本に来るイメージです。もはや国内旅行の感覚なんでしょうね。

そして、それに対する日本人の訪韓数は2月は約14万人だったそうです。なんと実数で6分の1!なかなかのバランスです。とはいえ、2023年は232万人の日本人が韓国に行ったそうで、これは訪韓外国人のトップだったそうです。

こちらも長いこと中国人がトップでしたが、コロナや景気減速でがっくりと減ってしまったためで、この辺からも中国の景気の悪さが伝わってきますね。日韓両国のお互いの国への感情がだんだん和らいできているのも、この辺が原因でしょうね。特に若い人たちにとってはお互いが好きな国になってますから。

まぁどちらにせよ、これだけ外国人が日本に来るとなると、少なくとも外国人仕様のものは物価が上がります。ホテルはすでに何割か料金が上がってますし、ニセコの話はもちろん、熊本のTSMCの話も、いつ日本のどこかで同じような話が出てくるか分かりません。

それを対岸の火事のように指をくわえて見ているか、ちゃんと利用できるかは、この先大きな分かれ道になってきます。波に乗ることが必ずしも当たりではないですが、その波を活かせるかを常に考えて行動したいものですね。

それでは~。

この記事の執筆者

アバター画像

ドクターライフ協会 編集部

ウェブビジネスサポートやコンテンツ配信の傍ら、会員企業にインタビューを行っております。
様々な業種の企業会員との交流を活かし、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!