【修学旅行の価値と未来】日本の教育と旅の役割

おはようございます、夏井です。

娘が小6になるので「修学旅行」という言葉を久しぶりに聞き、今の修学旅行は一体どんなことになっているのかなと思って少し調べてみました。

ちなみに50代前半の私の修学旅行は、ある意味ステレオタイプのものでした。小学校時代は仙台にいたため、会津若松で白虎隊の木刀を買い、五色沼(あまりメジャーじゃないですが、かなりおすすめな観光スポット。いろんな色の湖を見ることが出来ます。)を観た2泊3日だったと記憶しています。

中学校時代は青森県の八戸という所にいたので、修学旅行は東京でした。人生初のディズニーランドは今思えば、開園してすぐの頃でした。そして、今はなき後楽園球場で、ジャイアンツ戦を観戦しました。クロマティのホームランを見た記憶があります。これまた2泊3日だった気がするので、結局できたばかりの東北新幹線に乗って、遊園地と野球を観て帰るという素晴らしいエンターテイメントでした。東京生まれの私が観ても楽しいものでした。

高校はこれまた八戸から電車で、はるばる京都、広島に行った覚えがあります。冷静に考えて、とんでもない移動時間です。先ほど調べたところ、今の新幹線(昔はのぞみもなかったし、そもそも八戸から青森まで特急でした)でも7時間かかります。ということは、8時間以上かけて広島まで行ったことになります。

原爆ドームと平和記念公園を観た記憶がありますが、宮島に行ったかどうかは覚えてません・・・ そしてそこから京都に戻り、京都観光をして3泊4日で帰ってきたような記憶があります。

さすが昭和です。多分私はこれでパックツアーが苦手になったのかと思いますが、旅自体は思い出深いものでした。行ってよかったかと言われれば、やはり行ってよかったと思っています。あ、私はすべて公立の学校でしたので、高級さは皆無です。

あれから約40年経ちまして、日本人のライフスタイルも教育現場も変わりました。さて、現在の修学旅行はどれほど変貌を遂げたのでしょう。

まず私が覚えている範囲では、90年代くらいから、修学旅行先に外国という学校が増えてきました。だいたい台湾、韓国など近場でしたが、海外に行くんだなぁと思ったものです。

そしてそれから30年経ち、コロナで修学旅行自体の取りやめが相次ぎました。かわいそうなことです。まぁコロナでなくなったのは、修学旅行だけではなくほとんどの行事でしたから、後世の人間から見たら、まるで戦時中だったようなものですが・・・

そんな修学旅行、現在の費用の相場を調べてみると、公立の学校における一般的な旅費の相場は、

<小学校>
1泊2日で1~2万円程度
<中学校>
2泊3日で5~6万円程度
<高校(国内)>
10万円前後
<高校(海外)>
10万円~30万円程度

でした。

もちろん私立はこれよりも何割か高いようですが、これにお小遣いや準備などがかかると家計をかなり圧迫するので、廃止論が浮上しているそうです。

行き先は、小学校は近場、中学校はある程度離れた場所になりますが、高校では、沖縄、大阪、京都、東京というのがコロナ前のランキングでした。沖縄は、飛行機に乗せる勉強なんでしょうかね? 大阪、京都が東京よりも上なのは、関東の学校は東京は選ばないですからね、関西まで行きますね。

外国に行く学校の割合が公立高校で全国3582校中443校と12.3%、私立高校で全国1340校中455校と40.0%にもなります。全体では18.2%が海外に修学旅行に行っているわけです。それにしても私立高校の4割って、思ったよりもかなり高い数字でビックリしました。

ここからは私の個人的意見になりますが、出来たら国が補助してでも修学旅行は海外に行って欲しいと思っています。今の若い人たちは、海外になかなか行きたがりません。さすがにこの円安と海外の物価高で、海外に出稼ぎに行こうと思っている人が増えてきたと言っても、それはほんの一部です。

しかし、日本の良さも悪さも日本にいると分からないことが多く、1度海外の経験を積んでもらうことは、国益にかなうと思います。別に「楽しかった!」だけで十分なのです。若いうちに経験してもらわないと出来ないことはたくさんありますし、インスピレーションの湧き方が変わってきます。

廃止論や不要論が出てきて、何でも無駄なものはカットしていこう、という時代ではありますが、若いうちは無駄なことをたくさんしないといけないと強く感じます。授業料無償化もいい話ですが、日本全国一律で子供たちの旅費ぐらい出してあげてもいいんじゃないかなぁと思うんですけどね。

これをすると必ず旅行業界と政治家が悪さしそうですが、何かいい方法ある人教えてくださーい。

それでは~。

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ドクターライフ協会 編集部

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