部下の失敗に対する一流の考え方

おはようございます、夏井です。

私の部下のひとりによく仕事の出来る女性がいます。おかげでその会社は順調に成長を遂げており、非常に喜ばしいのですがやはりどこの会社にも問題はつきものです。よくできる人、というのは、あまり出来ない人のことが分かりません。人は出来ることは分かっても、出来ないことは分からないものなのです。

この部下も、自分基準で仕事の難しさを計ってしまう癖が抜けず、そのため部下から恐れられています。恐れられるのが悪いわけではないのですが、実にもったいない対応をしているなあと思う時があります。それは、相手を叱る時です。

有名な話ではありますが、相手を叱る時に、「三流は、相手を否定する」という言葉があります。つまり、怒りをぶつけてしまうわけです。「なぜそんなことをしてしまったのか!」と。

うちの部下は三流ではありませんので、そんな直接的には怒りません・・・ そもそも起きたことをずっと言っているようでは、話にもなりません。今後の対策を考える方がマシです。しかし、初動でただ否定し、ただ叱ってしまっては、相手の印象が最悪です。その後に話を聞く気になれなくなります。

そして次に、「二流は、否定してから質問する」

これ、実はほとんどの人がこの状態なのです。

「どうしてそんなことをしたのか?」と聞いた後、その言葉自体が詰めている言葉だということに気づき、言葉を変えるのですが、それが「どうして?」「なんで?」という質問の繰り返しが始まります。

恐らく理由を聞きたいのだと思いますが、これはやっていることはほとんど三流と変わらないんです。やられている側からすると。でも、やっている本人にとっては、少し譲歩した気分になっているので、それで気分が悪くなっていることに気づきません。下手をすると、後者の方が相手にとって悪い印象かもしれません。私の部下は今、この状態なわけです。

ここを次の一流の状態に持っていってあげるのが、私の仕事です。

「一流は、本当はどうしたかったを聞く」のだそうです。

誰だって良かれと思ったこと、理想に近いことをしたいはずです。でも、結局不注意だったり、そもそもの間違いだったり、解釈の違いなどで間違いが生じます。そこでまず、どうしたかったかを聞くわけです。

そしてそれに対して、否定的な言葉を使わず、肯定的な言葉で質問をしていくわけです。そうすることで相手は心を開き、そもそもの間違いや、その時のミスなどを自分から気づいてくれるようになる可能性が高まります。

そして、そもそも自分自身や相手の強みや弱みを把握し、お互いに補完できる関係になることを目指せばいいわけです。うちの部下だけではなく、私自身もそうです。私には私の強み弱みがありますし、相手にもそれがあり、そこを助け合える組織を作りたいわけです。

自分と相手の強み弱みが分かると、相手に任せられる部分や、自分がしなければならないこと、組織として誰が何をするのが最適かということなどが分かります。相手に対するリスペクトも生まれますし、自分の弱みを助けてくれる人のありがたさも分かります。もちろん逆から見ても同じです。

そもそも「ありがたや」と思う気持ちがなければ上司など出来ません。私は、部下が時間通りに来てくれるだけでも「ありがたや」と思っていますし、最低限の仕事をこなしたらまずは「ありがたや」と思っています。

もちろんそれだけでは会社は成り立たないことが多いので、そこは知恵を絞って仕組みを良くするとか、利益を作るためのアイデアを出すのが私たちの仕事です。

私は基本、部下に怒ることはないですが、それでもやっぱり詰めているなと、反省することはあります。偉そうなことを言っていても、私自身、所詮二流な訳です。

今年はなるべく一流でいられるよう精進していきますが、皆さん自身も、そして皆さんの周りにもそうあってほしいと思っています。

仕事でもプライベートでも!

それではー。

この記事の執筆者

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ドクターライフ協会 編集部

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