見返りを求めない福祉の真髄、杉良太郎さんの考え

おはようございます、夏井です。

杉良太郎さんが、能登地震の被災地にボランティアに行ったという話がニュースになってます。キッチンカー3台を用意して、3日にわたる炊き出しを行い、さらに大量の支援物資を運んでいったそうです。

炊き出しと言えば、石原軍団を思い出しますが、この杉さんはボランティアのレベルがちょっと違います。もはや、ひとり石原軍団、いや、ひとり杉軍団として、被災地や海外でボランティアに勤しんでいるのです。

杉さんと言えば、私の世代にとってはそれほど馴染みのある方ではなく、改めて何をされていたのかを調べてみたところ、歌手で俳優という答えが返ってきました。

歌手としては、「すきま風」という1976年の曲がロングヒットして、懐かしのオリコンチャートで100位以内のチャートインを、2003年に中島みゆきの「地上の星」に抜かれるまで、歴代一位の記録だったようです。

そして、俳優としては「遠山の金さん」なんですが、私にとっては高橋英樹の遠山の金さんが頭から離れず、ちょっとイメージができなかったりしますがこちらが代表作です。

そんな杉さん、実は私はこれら芸能界での活躍よりも、私が長く関わっているベトナムで恐ろしく有名人なのです。

ベトナムのために、30年も個人的に学校や孤児院を作ったり、100人以上の里子を持ったり、ちょっと超越したレベルでして、もはやベトナムに関して言えば、天皇家の次に顔が利くのではないかというほど、支援されています。

そんな話をベトナム人に聞かされて、恐るべし杉良太郎と思っていたのですが、今回の報道を見てベトナムだけではなく、被災地のボランティア、そして刑務所慰問などでの活躍レベルは、マネが出来ないものばかりです。そんな杉さんですが、やはり口さがない声も多く、売名行為だという声がよく上がるようです。

ところが、杉さんは、次のように言っています。

「ボランティアは一方通行でいいのです。見返りを求める人は、最初からやらなければいいんです。」

「福祉をやるには時間とお金がかかる。特にお金がないと見栄えのいい福祉はできません。でも、お金がない人は時間を寄付すればいい。お金も時間もない人は福祉に対する理解を示し、実際に活動をしている人に拍手を送るだけで十分。それでもう立派な福祉家なんです。福祉ってそういうもんです。」

「あぁ、偽善で売名ですよ。偽善のために今まで数十億を自腹で使ってきたんです。私のことをそういう風におっしゃる方々も、ぜひ自腹で数十億出して名前を売ったらいいですよ。」

「芸能界に入って悩んだことはないけれど、ボランティアでは2回も3回も死にたくなったことがある。福祉の現場では、自分の無力さを突きつけられる。もっと力があったら助けられるのに・・・って自分を責めたりね。でも今は、過去を忘れていけるようになりました。」

(すみません。これはWIKIPEDIAからの転載ですが、文章を変えない方が伝わりそうなので使わせてもらいました。)

私も時々ボランティアもどきをさせてもらいますし、現実に福祉事業もやっています。この1番目と2番目の言葉がとても刺さるわけです。

海外では、ボランティアもそうですが、寄付をする人が多く、寄付自体が税控除されたりするほどですが、そもそもこういう話が出てくると、日本人って小さいなぁ、自分の事しか考えない子どもみたいな人が多いなぁと感じるわけです。何か見返りがほしい、と。

この見返りを求めない気持ちが、皆の心に増えていけば、日本の文化や政治も変わっていくのではないかなと思います。

政治家、ちょっとは杉さんを見習え!

それではー。

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ドクターライフ協会 編集部

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